Project

笑美面

IPOにおける
企業価値の最大化支援

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  • クライアント
    株式会社笑美面
  • 市場
    東証グロース(9237)
  • 業種
    シニア関連サポート事業
  • 上場時期
    2023年10月26日
  • 支援時期
    N期
  • 支援内容
    ロードショーマテリアル制作、バリュエーション交渉支援、IR活動立ち上げ支援
Background

社会課題解決と事業性を
両立させた価値訴求の難しさ

超高齢社会が進行する中、介護家族の負担軽減とシニアホームのサービス品質向上を目指してサービスを展開する笑美面は、2023年10月のIPOを控え、証券会社とのバリュエーション交渉に課題を抱えていました。

投資家に対しては「社会課題解決」と「事業収益性」という二つの側面を、バランスよくかつ説得力をもって伝える必要がありました。

Invent

インパクトスタートアップとして
説得力あるエクイティストーリーの構築

笑美面との対話を通じて、介護領域における社会課題の深刻さと同社のソリューションの有効性を理解し、事業と利益だけでなく社会課題解決に重きを置いたエクイティストーリーを構築しました。ビジョン実現までのロードマップを可視化したロジックモデルを構築し、中長期のゴールとなるアウトカムや成果指標となるKPIを設定することで、適切なバリュエーション獲得に向けたロジック設計が重要なポイントでした。

さらに、上場後のIR活動立ち上げにおいても、施策の取捨選択や投資家とのコミュニケーション方法を整理し、継続的な企業価値向上をサポートする体制を構築しました。

Results

適切なバリュエーション獲得と
IPO後のスムーズなIR活動の実現

伴走支援の結果、想定価格1,190円に対し、仮条件の上限である公開価格1,240円を獲得しました。これは丁寧な投資家コミュニケーションが実を結び、多くの投資家から高い評価と深いご理解をいただけた結果と考えております。

上場後の初値は公開価格の約1.45倍となる1,801円を記録。その後も株価は堅調に推移し、上場から約半年後の4月8日には3,010円に達し、公開価格の約2.4倍となりました。

上場後も支援させていただいた各種IR資料も高く評価されており、多方面から企業価値の最大化に貢献できたことを確信しております。

Client voice

社会課題解決型ビジネスの価値を
投資家へしっかり伝える

榎並 将志
株式会社笑美面 | 代表取締役
榎並 将志
高岸 千恵
株式会社笑美面 | IR担当者
高岸 千恵

IPO支援をご依頼頂いた当時、
どのような課題意識を持って、
弊社にご依頼いただきましたか?

榎並:2023年6月頃、IPOの審査段階でロードショーマテリアルの制作について検討していました。当時、LENZ&Co.(旧KINOCOS)さんの過去の実績とクオリティの高さに注目。そして何より、エクイティストーリーの構築から投資家とのコミュニケーションまで包括的に支援してもらえる点を高く評価し、依頼に至りました。当社のようなインパクトスタートアップは、事業と利益だけでなく、社会課題の解決に重きを置いている。その想いも含めて投資家に適切に伝える必要があり、LENZ&Co.さんの専門性に大きな期待を寄せていたんです。

IPO支援時、特に印象的なエピソードがあれば、
お話し下さい。

高岸:LENZ&Co.さんは文字通り24時間年中無休で並走してくださいました。特に印象的だったのは、バリュエーション交渉のロジック設計で、そのレベルの高さには本当に驚かされました。証券会社との交渉力を劇的に高めてくれたんです。また、当社のビジネス理解の早さと、それを適切に言語化してくださる力にも感動しました。期日までに期待以上のアウトプットを必ず出してくださる絶対的な信頼感は、非常に心強いものでした。

IPO後も継続的にご支援させて頂いております。
どのような点に価値を感じて頂けているでしょうか?

高岸:何といっても、当社のビジネス理解の早さと適切な言語化力ですね。上場後の支援では、上場企業としての気構えまで教えていただいたと感じています。LENZ&Co.さんは一貫して「適切に企業価値が評価されれば良い」というスタンスで並走してくださり、その時々で最適なアドバイスをいただけるんです。「焦ることなく、まずは業績をしっかりあげていく。良い投資材料が出てきた時に、きちんと投資家に発信すれば良い」—この教えは、今も私たちの指針となっています。

LENZ&Co.さんの支援に感動した証左として、既に上場が決定している企業と上場準備中の企業を合わせて10社をLENZ&Co.さんに紹介させていただきました。さらに、上場経験談を共有するセミナーにLENZ&Co.のメンバーと共同登壇するなど、懇意にしている経営者に胸を張って紹介できるレベルの支援を実現してくださったと確信しています。

現在のビジネス状況と
今後の展望/チャレンジを教えてください。

榎並:起業してからの道のりやIPOプロセスを通じて、こんなにも多くの方に応援していただけるのは、世の中にとって価値になることをやっているからだと改めて痛感しました。応援してくださる全ての方々への感謝、そして恩を返していくために、当社の心強いメンバーとともに「高齢者が笑顔で居る未来を堅守する」というビジョンを実現していくしかありません。私たちは「会社は社会の公器である」ということを体現する姿を見せていきたいですね。

私自身、20年以上の経営者人生の中で、今が一番楽しく、ワクワクしており、可能性に満ちていると感じています。一度きりで限られた時間である「人生」を何に使うのか。社会をよりよくできる事業に使うことで、この世に生まれ落ちたことへの納得感が生まれる。それが人生に対する熱量となり、周囲の人々に伝播していく—そんな良い循環を生み出していけると信じています。